2012年11月、南高梅で有名な和歌山県日高郡みなべ町にて和歌山みなべ東本庄太陽光発電所(以下:みなべ)の開発は開始されました。

代表・森下が初めて担当したこの案件、元々は地元の住民の方で組織される東本庄生産森林組合様が所有されており、当時 太陽光発電所事業に関してまだ知識や経験が浅い中でも進められたのは、地域の方々のご協力があってこそ、と森下は言います。

発電所をつくることだけでなく、地域の人たちと交流出来たこと、その繋がりが現在も続いていること。それは、発電所の開発という一見無機質に見える仕事を超えた貴重な財産となっています。

2016年8月、当時のお話の詳細をお伺いするべく、森下とともに和歌山県日高郡みなべ町に行ってきました。

大阪駅から車で2時間30分ほど。和歌山県日高郡みなべ町のとある施設に到着すると、すでにお集まりいただいていて、話声が聞こえてきます。 

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今回お集まりいただいたのは、写真の左から、真造町議会議員、上野様、佐々木委員長、林現森林組合長、山崎前森林組合長(と、森下)。
皆さん、もちろん今回のみなべ案件に関わられた方々です。早速、お話をお伺いします。

 

RETRYサワムラ(以下、サ): もともと地元の東本庄生産森林組合様が持たれていた土地を、どのような経緯で太陽光発電所にすると決まったのでしょうか?

真造議員(以下、真): 当初、太陽光発電所にする予定は全くありませんでした。もともとあの場所は深い谷で、埋め立てた後は畑にしようかという案が出ていました。でも、風もあるし、南側には高い山もあって日当たりも悪い。ということで、なかなか決まらず、考えあぐねていたんです。そして特別推進委員会を立ち上げて、僕が副委員長に、佐々木さんが委員長になって、会議を重ねていました。

産業廃棄物処理施設やサーキット、斎場をつくろう、という話もありました。ちょうど目の前には火葬場がありますから。
あとは、工場を誘致しようという話もあって、ただ、そこで一番問題だったのが水がないということ。水道が通っていないんです。井戸水を掘るとなれば、1億円ほどかかってしまう。それは最初から難しいなということでなくなりました。

佐々木委員長(以下、佐): ある日、夜中の23時頃だったと思うんですが、テレビを見ていたら太陽光発電所の話題が流れてきました。そこで、閃いたんです。「これや!」と思いましたね。 

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それからは、早かった、と仰います。10社ほどからのご提案があったそうで、とある会社様に決まりかけていたところ、リトライが最後の最後に滑り込んだ、と。

 

真: 「彼(森下)が言うことすごいな〜」と思ったんですよね。めっちゃ熱く語ってくれたんです。「自然電力グループ(※1)がつくる自然エネルギー発電所で原子力発電所1基分の電力をまかないたいんや」ということを。それで、是非、彼らにお願いしたいと思った。

※1:弊社と業務提携している自然電力株式会社とそのグループ会社のこと。太陽光発電所の土地開発業務に関しては、今日に至るまで一つのチームとして業務を行っています。

サ: 森下のプレゼンが決め手だった?

真: まぁ、そういうことにしときましょう。(笑)っていうのは冗談で、でも本当に、森下さんは和歌山県出身ということもあって、親近感が湧きました。

 

そうして決まった太陽光発電所の建設。何かトラブルなどはなかったのでしょうか。聞くと、「取り立ててトラブルはなかった」のだそうです。なんでも、色々な良いタイミングと条件が揃っていたとか。

 

山崎前森林組合長(以下、山): 谷を埋めたてることが決まった2002年、当初は埋め立てがいつ完成するのかわからない状態でした。20年かかるかもしれない、という話もありました。そんなに大量の土なんてすぐに用意できませんから。

すると近くに、高速道路を造るという話が出てきます。その土を、埋め立てに使うことができたんです。もしそれがなかったら、埋め立て費用だけでも莫大な予算がかかっていましたから、本当にラッキーだったと思います。

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森下(以下、森): メガソーラーの候補地としては、造成がされている土地があるってものすごい有利なんです。この点に関してはきっと他のどんな土地よりはるかによかった。他ではできませんよ。初めて行った時、「こんな場所があるのか」と感動しました。最高の場所です。

ただ、大きなトラブルはありませんでしたが、連係柱(一般的には高圧線が通っている電柱のこと)から発電所側につなぐ電柱までの土地の権利などについて、森林組合の皆さんや地元の司法書士の方に大変お世話になったり、電力会社には森林組合の皆さんに色々と掛け合っていただいたり、行政の方にも大変ご協力をいただきました。

また、森林組合の皆さんは非常にまとまりがあって、意思統一が素晴らしく、あんなにも事業に対する意思決定が速い組織は見たことがない、というほどでした。

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佐: それは、東本庄生産森林組合の歴史と伝統やね。他の組合さんよりもきっと新しい事に常に取り組んでいくというような姿勢が常にありますから、こういった事にも積極的に取り組めたんだと思います。

 

そうしてできた和歌山みなべ東本庄太陽光発電所は、2014年4月に竣工式を迎えます。地域の方々も含めた約200人あまりの方々にご参列いただき、地域の祝賀行事である餅まきで盛大にお祝いをしました。
朝には快晴だったその日、天候は急激に変化し、見たこともないような大雨が降ったそうです。

 

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▲地域の祝賀行事「餅まき」

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▲大雨の中、挨拶をする森下

 

森: でもそれも含めて、とても心に残る竣工式でした。最後の挨拶で万歳三唱させていただいたいて。リトライとしては、完成した発電所はみなべが第一号で、しかも僕の地元で、本当に嬉しかったですねぇ。

サ: 地域にこういった大規模な太陽光発電所が出来たことで、自然エネルギーに対して見方は変わられましたか?

佐: 発電所が出来るまで、ソーラーパネルは一般家庭の屋根の上に置くものだけだと思っていましたが、こういった発電所で事業化が出来るという事は新鮮でした。

山: 東北地方での震災以降、日本の電力が今までと状況が変わったとは思っていました。こういった自然の力を利用した発電所が日本に沢山出来ることはとても良い事だと思う反面、事業としてしっかりとやるにはまだまだハードルがあるだろうとも思いますね。

真: 今後は電力の送電がもっと自由になって、電力も地産地消がどんどん進んでいけばいいなと思います。

 

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みなべは、周りを山に囲まれ、この土地の名産品である備長炭の原料・ウバメガシの森(最古のエネルギー)が隣接している一方で、“太陽光発電”という最新のエネルギーが両立していることが一つの特徴でもある発電所です。

この土地のもう一つの名産品であり、生産日本一である梅干しの工場へもお邪魔させていただきました。

 

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園名でお気付きでしょうか。こちらは、先ほどお話をお伺いしました山崎前森林組合長が経営されている梅干し工場です。

 

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すべて手作業で、1日約5,000パック詰められるそうです。

 

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こちらの梅干し、先日開催させていただきましたRETRY5周年記念PARTYにて、ご来賓の方々にお土産としてお渡ししました。とってもご好評いただき、感謝しております。

山崎果樹園の山崎前森林組合長はじめ、真造町議会議員、上野様、佐々木委員長、林現森林組合長、ありがとうございました!

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▲以上、本記事3枚の発電所写真全て和歌山みなべ東本庄太陽光発電所。juwi自然電力株式会社が完工

 

太陽光発電所は、固定価格買取制度(FIT)の決まりにより、20年間の契約です。20年後のその先は、何も決まっておりません。ただ、この産業を維持すること、そして地域に還元すること。それを目標に、リトライはこれからも日々邁進していきます。

 

 

 

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インタビュアー・撮影・Writer:サワムラ

 

 

 

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